第863話 第三都市ホープメイカー
帰還してすぐ、ライティアは、「第三都市ホープメイカー」の建設の計画を立てた。
星都ユニティリア、神殿都市ライティリアと海上都市ホープメイカーをリニアモーターカーで結び、軌道エレベーターとリシテアールとの連携・・・
次々と、政策をうち出すライティアはだが・・・
「うっく・・・」
めまいが・・・
「ライティア様!」
シーナが支えた。
「ライティア殿下・・・
だめですよ~
根つめちゃ。」
アメリが、ライティアをたしなめる。
「お役目が大事なのはわかりますけど・・・
まだお若いんです。
このまま倒れたら、ヤバいのはお判りでしょ?」
「まあ・・・」
バキッ!
ザマースが、ショータを殴る。
「いてえ!」
「確実に、ショータさんは殿下の仕事を増やしているざます!」
そんな喧騒を見て、ニケとイノセンスたちは、思案顔になっていく・・・
「神よ・・・
私は思うのですが、大公殿下は無理をなさっています。
確かに、御年のレベルを越えてすさまじく働いておられますが・・・」
エルシアが、ニケに言った。
「まず・・・
二つにゃ。」
「二つ?」
「一つは、家臣か、優秀なトップの政治家。
本星では、評議員がそろっているけど・・・
もう一つは、「家族」にゃ。」
エルシアは、ハタと手をたたいた。
「補佐官のシーナ様・・・」
「少し早いけど・・・」
ニケは、物思いにふけった・・・




