第859話 ザマース先生の講義
ミリアムの爆弾宣言で、石化した「イノセンス代表団」だが・・・
残りのイノセンスたちも、「試練」を受けていた。
「・・・で・・・
ここは、突入にて敵将を討ちにいくざますから・・・
強襲揚陸艦で、神波動盾を全開にして・・・
ん?」
惑星ミリアリアの、王立学校・分院・・・
イノセンスたちは、ザマースの授業を受けていた。
「ほほお・・・
ずいぶんと、ナメているざます・・・」
なぜか、イノセンスたちに混ざって、「参加」しているショータ。
なんと・・・
伝説の奥義「目を開けたまま寝る」を、実行しているではないか!
ぱあんッ!
ザマースの「強鞭」が、ショータの頭をぶったたいた!
「いてえ!」
「王家の方々も「絶賛?」される石頭ざます・・・」
この「強鞭」・・・
外側は竹だが、芯としてミスリルが仕込んである。
「曲がってるざます・・・」
「す・・・
すげえ・・・」
「ショータさんって・・・」
「ミケランジェロ一族の石頭ってすごいな・・・」
「本星の商業ギルドマスターは、宇宙戦艦の装甲もぶち抜けるってよ・・・」
その声に、ザマースはちょっと考える。
「そこ!
理論的に、その戦法は不可能ざます。」
「なぜですか?」
メガネをかけた、神官の少女が聞く。
「それは、頭蓋骨が意外と薄いからざます。
ショータさん。
説明を。」
「あ・・・
ああ。
実はな・・・
いくら頭蓋骨が硬くてもな。
「脳」に伝わるダメージは、お前らと同じなんだわ。
だから、致命傷は防げても、ショックは緩和できないわけな。」
「「「ほおおおお・・・」」」
こうして、初期の教育は進んでいく。
ショータのダメージを蓄積しつつ・・・
久々に、ショータさんです!




