第856話 イノセンスの健康診断
「はいならんで~」
星都ユニティリアから派遣された、アメリ・ショーヘア(女性・アメリカン・ショートヘア)が、イノセンスのがっしりとした神官アルシスの左腕にアルコールを塗る。
「ニケ様~・・・
これ・・・
受けなきゃだめですか~?」
イノセンスの男の子が、涙目でニケに聞く。
「だめにゃ。
あんたたちは、あちしの大事な信者様にゃ。
病気で倒れるなんて許さないにゃ。」
心を鬼にしてぴしっと言う、ニケ。
「腕を出して・・・」
外科医のミケ・ジパング(三毛猫系。ミケランジェロ一族ではない。)が、イノセンスの女の子を押さえて、さっと注射する。
電光石火の早業だ。
おかげで、痛さで泣きわめく者はいない。
「ライティア殿下。」
立ち会っているライティアに、族長のレストが、小瓶を渡した。
「これが、あなたたちの血液か。」
「はい。」
「しかし・・・
驚いたな・・・
ここまで進化してしまうとは。」
「我らも予測外です。
これからは、このライティアを我らで守っていきますぞ。」
そして、族長はとんでもないことを言い出す。
「聞くに、神の大母は、神官や聖騎士を率いて、女王陛下や殿下の母上と手を携えて、戦われたと聞く。
我らの腕に覚えのある者を学ばせ、鍛えて、大母のような騎士団を置き、殿下の騎士団とともに星を守っていく計画を構想しておりますぞ!」
ライティアは、思った。
これは、大事だ・・・
リシテアール本星に、打電しなければと・・・
アメリさんと、ミケさんは、よつ葉さんからいただきました!
ありがとうございます!




