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第851話 ミッシェル・ネル・ミケランジェロ

「くあッ・・・」


ライティアは、大あくびをした。


本日の執務は、終わりだ。


「ライティア様、どこに行かれます?」


シーナが尋ねる。


「そうだなあ・・・

「ネルの店」の「ユニティリア店」がオープンしたそうじゃないか。」


ライティアは、もう一つの図書館(アナザー・ライブラリ)を手に取った。


これが重い。


「これ、重いんですよね・・・」


「ああ。

それでも、オリジナルの二分の一だ。

責任の重さを感じるよ。」


二人は、商店街の「ネルの店」に足を運ぶ。


ドアを開けて、入ったそこには・・・


「よっす殿下!」


ショータが、チョコレートケーキをバカ食いしていた!


「・・・・・・ッ!」


ライティアは、もう一つの図書館(アナザー・ライブラリ)でショータの頭を殴った!


「いてえ!

何すんだ!」


その時、店の奥からミケランジェロ一族の女性が姿を現した。


「なにすんだは、こっちのセリフにゃ!

もういくつ食ってるにゃ!

自生している「ミリアリア・カカオ」を発見した手柄が、ウソのようだにゃ!」


彼女は、ミッシェル・ネル・ミケランジェロ。


ケフィの次女である。


「まだ、カカオ畑の整備は終わってないにゃ!

こんな調子じゃ、備蓄が尽きるにゃ!」


そう・・・


持ってきた種子や、自生している植物の作物化は順調だが・・・


「あんたは、食らい尽くす気かにゃ!?」


レシートを突き出す、ミッシェル。


「・・・・・・

六万ノワール・・・」


「食いすぎにゃ!」


ぶぼッ!


鼻血を噴く、ショータ。


「コレ・・・

殿下に殴られたからだ。」


バキッ!


「いてえ!」


「あんたが、チョコ類を食いすぎたからにゃ!」


腕はいいが、母親そっくりの娘だったりする。


ショータ:チョコうめえ!

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