第846話 緊急手術!
「これより、冒険者ショータ・ミケランジェロの緊急手術を行います!」
白衣に着替えたアルナは、従者である医師・看護師に宣言する!
「分官!
胸部肋骨が、全て骨折して肺に刺さっています!」
「右腕・下腕部と左脚・下脚部が真っ二つに折れ、「第三の関節」と化しています!」
透過映像や、術透視で確認する医師・看護師たち・・・
「露骨な折れ方ですねえ・・・」
看護助手ミナ・タンソークが、ぽそりと言う。
笑ってはいけない。
彼女は、マンチカン系の人猫だ。
「こ・・・
これは・・・!」
アルナの術式に、そこにいた全ての医師・看護師が息を呑む。
すばやく、肺から肋骨をぶっこ抜き、カルシウム接着剤と回復魔法でつなぐ。
「肺の傷に、エリキシルぶっかけて!」
ばしゃッ!
万能回復剤の、エリキシルかぶっかけられる。
すばやく、胸部の筋肉と皮膚を縫合・・・
これに、ミナ・タンソークが回復魔法をかける。
腕と脚の骨折をつなぎ、筋肉と皮膚を塞ぐ・・・
三時間の手術を終え、アルナたちは特設オペ室から出てきた。
「手術は終わりました。
まあ、ショータ様ほどのバカなら三日ほどで完治するでしょう。」
アルナが、宣言する。
「しかし・・・
ショータ様も、酷い怪我でした。
普通・・・
戦場にでもいかない限り、ここまでの重傷は・・・」
ちらりと、ザマースを見る。
「・・・・・・」
ふいっとそっぽを向く、ザマース。
「ま・・・
仕方ありません。
ショータ様には、いい「薬」だったと思えば・・・」
「ま・・・
まあ、これで万が一にも病院は必要ということで・・・」
その一言で、なんとかおさめるライティアだった・・・
ミア・タンソークは、武 頼庵さんよりいただきました!
ありがとうございます!




