第838話 苦手なもの・・・
「困ったもんだよ・・・」
宮殿のテラス・・・
ここで、チョコをかじりながら、ジョルジュがぼやいた。
「なにがじゃ?」
老師が尋ねる。
「それが・・・
新しい惑星には、文明があるようだ。
観測によると、地球で言う「中世」・・・
この惑星で言う、「第二次デラル戦役期」レベルのようだ。」
アルナスは、紅茶をすすった。
「これでは、首尾よく無人の荒野に「国」を築けても、一方的に「専守防衛」で相手側を傷つけることになります。」
私が答える。
「あの王様たちの頭蓋骨・・・
ナキ閣下より硬いのと違う!?」
ジョルジュがぼやいた。
「ほっほっほ。
お主が、そのようなギャグを言うとはのう。」
「いっそ、彼らが原始人なら・・・
「神様」できるの!」
ユニィが言うが・・・
「それはそれで危険じゃ。
姫。
お主とて、地球の歴史を学んでおるじゃろう。
いずれもどうなったか・・・」
「・・・・・・」
ん?
「呼んだかにゃ?」
ナキがいた!
「いつの間に!?」
ジョルジュが、びっくりしている。
「猫ってのは・・・」
「どこにでも、入り込んでいるものじゃろ?」
「言われたにゃ!?」
「ほっほっほ・・・
いつも言っておれば、このように切り返されるもんじゃよ。」
「にゃううう・・・」
唸るナキ。
「さすがに、老師にはかなわないわね。」
「ぐ・・・
勝てる気がしないにゃ・・・」
さすがに、ナキも老師にはかなわなかったようだ。
そのときだった・・・
「ナキちゃ~ん!」
ロシアンブルー系の主婦が・・・
「ま・・・
マイカさんにゃ!」
ナキは、逃げ出した!
ナキ:にゃあああああああああっ!




