第876話 第二次計画
「さて・・・」
私は、少し考えた。
「これは困ったな・・・」
「何がですか?」
執務室で、頭をひねる私にイリアが声をかけた。
「こんなことが、地球の歴史でもあったのよ・・・」
う~ん・・・と考えて、ハタと手を打つイリア。
「大英帝国とアメリカ合衆国の前身・「旧植民地」ですか・・・」
そう。
当時、植民地だったアメリカは、「本国」に突きつけた要求の一つに「植民地議員」を派遣させる「権利」を主張していたという。
「向こうでは、すでに各評議員代行が着任している・・・
代表者としてライティアに定期的に来てもらうか・・・
「全員」をよこさせるか・・・」
もちろん、「星間通信」をも使うのだが・・・
「惑星ミリアリアを宇宙への「飛び地」とするのか・・・
それとも、トラルティールにおける「ウズドガルド大公領」のような扱いとするのか・・・」
「うーむ・・・
「参勤交代」みたいですねえ・・・」
「そのあたり、ユニィを交えて星間通信でやりとりして、評議会に提出しましょうか。」
「では、日程を調整します。」
イリアは、執務室を出る。
私は、「強襲揚陸艦ミリアリア」のプラモを手に取って変形させる・・・
「まさか私が、「連邦国」の女王になりかけるとは・・・」
行政の方針についてです・・・




