第873話 第二陣征く
「交代要員」の準備が進む・・・
「移民船団長ライティア」他、数名の希望者や職人が集結した。
やがて、「ユニバーサリア」を軸とした船団が、キティルハルムの門を離床して、第一次ワープで、初期中継点の第六惑星に向かった。
「うう・・・
心配なの・・・」
ユニィは、息子の早い独り立ちに不安を覚えた。
「しっかりなさい!
あなたは、母親なのよ!」
私は、ユニィに発破をかける。
「みんな、「王位継承者」は、後継者以外はみんなこうして独立していくのよ。」
「うん・・・
下の息子も、向こうに行くってはりきってるの・・・」
しょげるユニィ。
「無事につけば、「直通通信」がつながるわ。
安心なさい。」
「わかったの。
無事につけば、顔が見れなくなるわけじゃないの!」
「今じゃ、陛下は孫を見守る「おばあちゃん」ね。」
マイカさんが、少し離れたところから見守る。
「姫も、心配性ですねえ・・・
殿下の学校での武勇伝・・・
ご存知のくせに・・・」
レンが言う。
「それが「母親」ってモンよ。」
自分でも娘と息子を育てている、マイカさんが言った。
「さて・・・
「宇宙開拓計画」・・・
うまくいくかな?」
アルナスが、心底楽しそうにほほ笑んだ。
出発しました!




