第872話 麻薬組織撲滅
そのころ、邪馬台国東宮ニニギは、手勢と警察官を引き連れ、邪馬台国の離れ島の一つ・・・
「薬島」に来ていた。
「今度こそ撲滅してくれるぞ!
麻薬組織め!」
違法麻薬は、この世界でもあった。
特に、薬島の固有種・薬杉から抽出されるものは、高値で取引されていた。
よって、植物学的に貴重な種を絶滅させかねないのだ。
「神妙にお縄につけ!
慮外者どもが!」
ニニギは、皇帝家の紋の入った印籠を密造・密売組織の連中に見せた。
「くッ!
ついに東宮殿下御自ら捜査に乗り出されたか!」
「ええい!
殿下といえども・・・!」
途端に斬りかかってくる、構成員たち。
しかし・・・
ニニギは、一瞬にして彼らを一撃で倒してしまった。
手勢や警察官が、彼らを逮捕していく。
「貴様ら・・・
他に仕事はないのか?
これでなければ食えんのか?」
呆れるニニギ。
「忘れたわけではあるまい?
かつて、貴様らの組織に打撃を与えた女学生たちを。」
組織の者たちの顔色が変わった。
「・・・
確か、ロシアンブルー系の人猫に、薬を生で飲まされたって・・・」
「黒猫が、やたら強かったって・・・」
それに対してニニギは、言い放つ。
「それは、キティルハルムの現女王ミリアム陛下と、ご学友マイカ殿だ!」
「「「はは~ッ!!!」」」
かくして、麻薬組織は壊滅した。
邪馬台国には、珍妙な地名が多くあります。




