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第871話 リシテアールの門にて
「順調ですね。」
ニコが、リシテアールの門内部で作業の指揮を執るジョルジュに言う。
「ああ。
まったく・・・
僕が、彼女らとやりあってた頃が懐かしいよ。」
フフ・・・
と笑う。
「戻りたいですか?」
「いんや。
戻りたくない。」
ジョルジュは、ニコを抱き寄せた。
「権能をあの二人と分けたとはいえ、「超魔王」を継いだんだ。
「超魔王」の本来の目的は「正す」こと。
それが「正」の方向に向いただけさ。」
「つまり・・・
「次期超魔王」たる三賢人は、人類がどのような行動をとろうとも、「誤らない」限り「支援」するということですね。」
「そういうこと。」
二人が見ると、だいぶ宿泊施設や、整備工場・・・
転移装置などが出来上がってきている。
「お~い!」
バッカスが、浮遊魔法で飛んでくる。
「どうした!?」
「なんかさ・・・
キティルハルムの「スノーエンブレム社」が提携して、ここに工場つくらないかって!」
バッカスも、「スノーエンブレム」も「乳製品」のプロだ。
「なるほど・・・
ここなら、「貿易」の中継点になるわけか。」
ジョルジュは、少し考えた。
まさかの、「食品工場」!?




