第868話 ケフィの新作
私は、その日・・・
ケフィの店に、家族と共に入った。
「いらっしゃいませにゃ!」
店員の女の子が、メニューを出してくる。
そこに・・・
「惑星ミリアリア原産・ウイング・ラビットの卵で作ったプリン」の文字が・・・
「こ・・・
これは・・・!」
店員さんが、にっこりと笑う。
「いやあ・・・
姫様は、お手柄ですにゃ・・・
あの「ウイング・ラビット」・・・
養殖の目途がたったものの、「食用派」と「愛玩派」と分かれて、業界では「殴り合い」になるところだったにゃ・・・
しかし、「卵生」なのを逆手にとって、「卵」を使うとは・・・」
「予想以上に酷いことになってたの!」
ユニィが、愕然とする。
「そういう訳で・・・
新作プリン・・・
どうぞにゃ!」
ケフィが自ら、プリンを運んできた。
「お・・・
おいしい!」
こ・・・
これは・・・
「まさに・・・
「ネル家」の殿堂入り・・・!」
私は思わずそう言った・・・
「お・・・
おおう・・・!
もったいなきお言葉にゃ!
このプリン・・・
お代は、90%値引きで御礼とさせていただきますにゃ!」
意外にケチだ。
しかし・・・
「「それ」をつけていただく価値はあるわ。」
「おおう!
ありがたきしあわせにゃ!」
思いっ切り喜んでいる・・・
このプリンは・・・
店の看板商品となった。
ミリアム:おいしかったです!




