第866話 移民船団都市艦
私は、玉座の後ろのスクリーンに、設計図を投影する。
すると、「おお・・・!」という声があがる。
「現状は、先程の案でよいでしょう。
しかし、我が国・・・
いや・・・
リシテアールの人口はもっと増加する可能性はあります。」
「だから、母さまと検討して、図面を描いたの。」
ユニィが補足する。
最低、十万人規模は「都市生活」をさせて収容できる船だ。
実は、この船・・・
私は前世で観た、あるアニメが参考になっている。
「人口重力を、魔法により常時「下方」にかけつづけられ、空気も循環できます。
ただ・・・」
私は、天井を見た。
「現状は必要ないでしょう。
しかし、近い将来必要となる時があると思います。
私はこれを・・・」
一呼吸し、発言する。
「ホライズン級移民船都市艦と命名します!
願わくば、全ての人々に幸福があらんことを!」
私は、参加者たちを見る。
「ただ、不安があります。」
「なんだにゃ?」
ナキが尋ねてくる。
「惑星ミリアリアの向こうにある惑星・・・
スパコーンの計算だと、人類の生息率七十パーセントだといいます。」
「にゃ・・・」
ナキが絶句する。
そう・・・
このままいくと平和な接触ができるかどうか、怪しい・・・
なんと!
更なる「新惑星」に・・・




