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第865話 移民船団の船
「う~ん・・・」
キティルハルムの謁見の間・・・
今、ここでは暖房を効かせて、国中の科学導師や錬金術師が集まっている。
更に、評議員さえもそろっている。
ざっと、百人はいるか・・・
これだけの人数で「会議」をやろうといるのだから、ここしかないのだ。
しかも外は、寒い。
「さて・・・
議題ですが・・・
移民船の構成とします。」
私は、玉座に座った状態で言った。
うう・・・
ここ・・・
普通、こういう用途じゃ使われないんだよ・・・
「まず、中核艦です。
中心となる艦なので、「キティルハルム級」か「プリンセス・ユニィティア級」がふさわしいでしょう。」
発言したのは、モモ・エラル。
おまいは、引退したアイドルだろ。
「後、十隻程の「人員輸送艦」・・・
これは、開拓の期間も考慮して最低一年は生活できるようにするのが理想にゃ。」
さすがミラ。
行ってきただけある。
「後は・・・
姫の船団と同規模でよいでしょう。」
つまり、駆逐艦と盾艦か・・・
「しかし・・・」
私が発言した。
「人が、開拓の拠点とする「人員輸送艦」です。
あまりにもこのプランでは、不便ではないかと。」
不便なのです・・・




