第864話 怪しい研究・・・
「こんにちわなの・・・」
ユニィが、ファクトリアの自宅兼研究所を訪ねた。
そのときだった。
「にゃーははは!
できた・・・
できたにゃーッ!
「ハリマンボン」の複製を雌雄用意して繁殖させることに・・・
にゃーははは!」
水槽に、六匹の「ハリマンボン」がいる・・・
「趣味悪いの・・・」
あいかわらず、怪しい研究をしている・・・
「あ。
姫様。
どうされたにゃ?」
肩を落とすユニィ。
「「ハリマンボン」の研究結果を提出してほしいの・・・」
すると、ファクトリアは、一つの記憶装置を取り出して、ユニィに渡す。
「これが全てにゃ。
いや~・・・
久しぶりに、思いっきり研究したにゃ!」
やりすぎである。
「マッドサイエンティストなの・・・」
「誉め言葉にゃ!」
母・ミリアムやアルナスも大概だが、この女は度を越している。
「怪しい作物に怪しい機械に・・・
怪しくない作品は、「盾艦」だけなの・・・」
「ミケランジェロ一族の性にゃ!」
それで片付けられると困る。
「そうか・・・
こんな科学導師がいたから、「古代文明」は滅んだの・・・」
それだけではないが・・・
「いいかにゃ!
科学とはそれ自体は、ただの「モノ」にゃ!
それを使うヤツに問題があるにゃ!」
聞いたユニィは、げんなりとする・・・
「できれば、他の人から聞きたかったの・・・」
ファクトリア:にゃーははは!
「ハリマンボン」・・・
殖やしてみたにゃ!




