第839話 ナキ、仕事納め1
「にゃ~」
ナキは、「ペンギンさん着ぐるみパジャマ」で歩いていた。
向かう場所は、一級貴族街・・・
そして、ある家の前で足を止める。
ドゴオオオオオオオオオン!
いきなり、雷が・・・
しかし、「着ぐるみパジャマ」が張った結界が防ぐ。
がちゃり。
ドアが開く。
「ちッ!」
舌打ちしたのは、宮廷画家アニス・ニナだった。
「なんだにゃ。
あちしは「客」にゃ。」
「このデザイン何よ!
デブマッチョの女性水着姿!?
仮にも私は、「宮廷画家」よ!
高い金払えとは言わないわ!
マシな仕事よこしなさい!」
怒鳴ると、アニス・ニナは、数枚のデザイン画をよこした。
そう。
ナキは、本職が「彫刻家」。
デザインの委託を彼女に依頼している。
ただ・・・
「悪趣味」が売り物のナキは、アニス・ニナに神波動を察知され、毎回雷撃魔法を食らっている。
とはいえ、いつも着ていくマイカさんの衣装は「なぜか」絶大な「魔法防御」であるため、このように無効化される。
アニス・ニナの先祖は、画家として有名な「画伯女王」ニナ・キティルハルムの傍流・・・
腕もいい。
代々、著名作を描いている。
アニス・ニナ自身、王宮に作品を献上しているのだが・・・
「お代にゃ。」
代金を払うと、ナキは「空間転移」で帰った。
「あの悪趣味は・・・!」
アニス・ニナは、玄関に塩をまいた。
ナキ:さあ!
次回から、制作に移るにゃ!
さあ!
特品案をどうぞにゃ!




