第831話 時の封印
私は、印を結んだ。
「時の神の弟にして、知識の王よ!
汝のその名において、かの者を永劫の刻を止めん!
司書神時間停止!」
一瞬にして、数十人の魔法力を束ねた封印魔法が炸裂した!
「お・・・
怖ろしいにゃ・・・」
リケちゃんが言った。
「かっちこちです・・・」
葉狐ちゃんが言うように、固まっている。
「まさか・・・
時間停止とは、やりますね・・・」
雪尾君が言う。
「ええ。
しかし、さすがに「時空神」の術は「禁忌」に触れるので使用できません。」
そう・・・
それは、時空神・・・
時間を越えるのは、一部の特例以外認められていない。
その術を行使することさえも・・・
言ってる間に・・・
「この!」
「異次元空缶」やら、「すっから缶」やら、空き缶が次々と投げ込まれる・・・
なんだ?
腐ったヨーグルトや、賞味期限切れの納豆・・・
果てには、残飯まで・・・
「よくここまで「ゴミ」を集めましたね・・・」
雪尾君が、冷や汗をかく・・・
「え・・・
ええ・・・」
そのうち、生コンクリートを満載したミキサー車らしきものがやってくる・・・
やがて、そこから出てきたものは・・・
「あ・・・
熱いにゃ!」
ナキが仰天する。
「って・・・
コンクリートじゃないにゃ!
融けた金属!?」
エル建設と書かれたその車両から出てきたのは、「金属」だった!
「ま・・・
まさか・・・
ここまでやるにゃ!?」
そう・・・
これは、「パンダリウム合金」・・・
「更に、コンクリートで固めて再舗装します。
クリスマスまで時間がありません。」
まさか、金属で固めるとは!




