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第791話 女王の正義

そのころ・・・


可変型強襲揚陸艦ハイペリオン級一番艦ハイペリオン・・・


「これは・・・!」


テミスが、手にした天秤を見て声をあげる。


「どうしたのじゃ?」


老師ことハイペリオンが、艦長席から声をかける。


「はい、父上。

初めてのケースです。」


「ほお・・・」


老師は、娘に尋ねる。


「よもや、あの邪神が「正義」と出たか?

それとも・・・」


老師は、考えていた。


ノワールは、倒さねばならないが「悪」ではないのではと・・・


「天秤は、釣り合っています。」


「うむ。」


「しかし・・・」


テミスは、天秤を老師に見せる。


「片方が、光っているのです・・・」


「なるほどのお・・・」


ならば・・・


「さきほどお主が言っておった、「愛ある正義」や「正しき正義」なのじゃろうて。

「正義」とは曖昧なモノよ。

法を犯したとて、その者は「悪いこと」のためにしたとは限るまい?

逆に、「悪いこと」をしたとて、その者は「よいこと」のためにした場合もあるのじゃ。」


「しかし、父上・・・」


「うむ。

あの猫邪神ノワール・・・

己の正義に走りすぎたがゆえ、あのようになったのじゃ。

ゆめゆめ忘れるでないぞ、テミスよ。

「正義」だからといって、全てに「正しく」適用されるわけではないのじゃ。」


「はい父上。

しかし・・・

ミリアム陛下は、「綺麗ごと」を背負い込むことで「愛ある正義」・・・

「正しい正義」を体現されているように感じます。」


「やはり、本物じゃったか・・・

ミリアム女王・・・」


老師は、配下の魔王たちに命じる。


「全砲門開け!

発射準備!

目標、猫邪神ノワール!

いつでも撃てるようにしておくのじゃ!」


老師と娘のテミスの会話です。

老師も「父親」なのです・・・

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