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第785話 現実を見て狂った者

やがて・・・


ノワールの身体から無数の触手が伸び、床や柱と同化していく・・・


「め・・・

面妖な!」


飛び込んできたニニギ殿下が叫ぶ。


「これは・・・

奴が、「生物」でありながらこの城の無機物や機械と融合し始めているのじゃ・・・」


いつの間にか来ていた老師だった。


「ほほお・・・

天空の大魔王ハイペリオンですか。

さすが、古代の錬金術師・・・

この現象を見抜きましたか。」


ノワールは、嘲笑する。


「しかしのお・・・

さすがにわしらの仲間には、「善」でも「悪」でも・・・

「生物」のまま、機械と融合する者はおらんかったぞ・・・

それに・・・

なんと禍々しい神波動オーラよ・・・」


「これは・・・

比喩ではなく、「悪魔」にゃ!

邪進化してるにゃ!」


リケちゃんが、ノワールを凝視した。


「いくにゃ!」


リケちゃんが、印を結ぶ。


戦闘化バトルアップ!」


神波動オーラが実体化し、鎧となってリケちゃんを覆う。


その姿は、女神アテナを思わせる「平和の守護戦神」・・・


「にゃーッ!」


リケちゃんが、無数の光の塊の神波動オーラを放つ。


しかし、効き目はないようだ。


「こいつ・・・

真面目過ぎて、バカになった典型にゃ・・・」


「そうね・・・

ハルカ博士も、かつての大魔王たちも・・・

ある意味、犠牲者だった・・・」


ナキが、ノワールを睨みつけた。


「結局、グレたにゃ!

あっちの世界で、超魔王にやられて取り込まれたのをいいことに、繁栄しているこっちに嫉妬して挙句、全部ブッ壊そうと思ったにゃ!」


敵を目の前にして、毛を逆立てる猫さながらに、わめくナキ。


「超魔王に取り込まれて、逆に乗っ取ったと言いなさい!」


「同じにゃ!」


そう・・・


「現実を見て、狂ってしまった・・・

哀しい人・・・

こっちのハルカ博士は、わかってくれたのだけど・・・」


猫邪神、暴走中!

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