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第778話 猫耳女王と猫邪神
「銃士隊・・・
撃ち方初め!」
ダルタニアンの号令で、銃士隊の銃声が響く。
轟音が響き、扉が破られる!
そして・・・
私は、中へと足を踏み入れる・・・
「遂にここまで来たのね・・・
女王ミリアリア・イスレ・キティルハルム・・・」
そこにいたのは、初代女王ノワールと似て非なる存在・・・
「猫邪神ノワール・・・
あなたにはあなたの正義もありましょう・・・
でもそれは、私の信じるそれとは違います!」
悠久の図書館を構え、私は叫ぶ。
ノワールもまた、悠久の図書館を構える。
「求めるものが違うということですか・・・
結局、議論を続けても結論はでないのでしょう・・・」
「そうですね・・・
何かを得るということは、全てを捨てるということ・・・」
「違います!」
私は、反論する。
「捨ててはならないのです!」
私の全身が熱くなる!
「綺麗ごとを言うか!」
「そう!
私は、綺麗ごとを押し付ける女王!
それでいい!
それでなければ、皆が不幸になる!」
遂にこの時が!




