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第771話 神々は、見守る・・・
深淵の図書館・・・
ここで、司書神はお茶をすすった。
緑茶で、「稲荷寿司」と毛筆で書かれている。
「加勢に行かなくていいのですか?」
アストレアが尋ねた。
「気になるなら、君が行けばいい。
宇宙のバランスは、高位の神でも創造神王や破壊神王クラスまでしか介入できないんだよ。」
カイロスは言った。
「っていうか・・・
危機感を持つということは・・・
「神的」には、彼らを信用していないとみなされるよ。」
「しかし・・・」
「大丈夫。
リシテアールには、「人間」から昇格してリケ神がいる。
それだけじゃなく・・・
稲荷神も三人行っているんだ。
彼らだけでカタをつけるさ。」
カイロスが、パチンと指を鳴らす。
彼の手の中に、ポータブルテレビが出現する。
その画面には、ファミアがエステアルトを「レイストの斬馬刀」で、両断する姿が映し出されていた。
「無茶を言いなさるな。
僕ら「混沌神族」は、君ら創造神族に比べて強すぎるのさ。」
「・・・・・・」
「少しは、人間をもっと「信じて」はどうかな?」
カイロスは、二っと笑った。
「神」目線です。




