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第746話 イリアとライル
「三方向から突入!」
アルナスの指令で、各揚陸艦は神波動盾を全開にして悪のパスキールパレスに突入する・・・
ズズ・・・ン・・・
キティルハルムの三隻が、床を突き破る。
「これより、各艦攻略要員と艦防要員とに分けて白兵戦に移行します!
各自、戦闘開始!」
私たちは、悪のパスキールパレスの内部を進む。
ただ・・・
「街がないにゃ。
パスキールパレスには街があったにゃ。」
ナキが言う。
「恐らく・・・
猫邪神が、不要と判断して外殻の要塞を造営した際に「潰した」のだろう。」
「その通りだ。」
イリアの言葉に応えたのは、黒猫系の男・・・
ライルだ。
そこで、意外にもイリアが進み出た。
「キティルハルム女王補佐官イリア。
名高き伝説の初代補佐官ライル・・・
いざ参る!」
イリアは、神波動剣を抜いた。
「フッ・・・
「同じ立場」同士か・・・」
ライルも剣を抜く・・・
「「勝負!」」
補佐官対補佐官です。




