第732話 スモウレスラー!
そのころ、邪馬台国軍旗艦アメノミハシラでは・・・
「た・・・
大変です殿下!」
艦隊の指揮を執っていたニニギの下に、可変型強襲揚陸艦タケノミカタの艦長ハチスカ・コロクが通信を送ってきた。
「どうしたのだ!?」
切迫した様子に、ニニギは尋ねる。
「エ・・・
エドワードが・・・」
「エドワードが・・・!?」
「消えました!
恐らく、キティルハルムかトラルティールの艦に移乗したのかと・・・」
ニニギの背筋が凍った。
「あの・・・
「最凶」のスモウレスラーがだと・・・」
頭を抱えるニニギ・・・
邪馬台国の国技を「相撲」という。
ご存知のアレである。
しかし・・・
「あの男の技は、「スモウレスリング」・・・
「相撲協会」から「非公認」の烙印を押されたではないか!」
トクガワ将軍が、頭を押さえた。
「う・・・
うむ・・・
「コークスクリュー頭突き」をいかにして「相撲の技」と認めるのか・・・」
オダ将軍がため息をついた。
「大体、「相撲」で「パイルドライバー」をやるヤツがおるか?」
トヨトミ将軍が、苦笑した。
「あの男の事です・・・
よもや・・・」
「「「「ひいいいいいいいいいいッ!!!」」」」
サクヤの声に、ニニギと将軍たちは震えあがった。
「あ・・・
あの男・・・
リシテアールの格闘技界に飽き足らず・・・
ついには、「猫邪神軍」に殴りこもうというのか!?」
邪馬台国艦隊は、恐怖に包まれた!
「アノ」人そのものです!




