第730話 民間記者団体
「ふくく・・・
私の時代だーッ!」
国連所属扱い・ティアムル報道社所属艦「グランシィール号」が、疾走していた。
ティアムル家は、その分家の中には起業家もいるのだ。
取材隊長は、滝川クリスタル四世だった。
「いくぞおッ!」
ガンカメラを手にした報道用魔装騎士で、「謎空間」に躍り出るクリスタルだったが・・・
それを、「人間大」の魔装騎士二機が、追い抜いていった。
「なッ!」
妖精族専用機である。
かつて、三賢人は「人間」にカテゴライズされる種族が、魔装騎士を運用するのに際し、「竜族」や「鳥人族」の不具合を改善するため、空戦用に開発していた「可変機構」を応用したが、アルナスはそのころ、妖精族の専用機が開発していた。
ライテス家は、初代から妖精族を助手として雇っていたこともあり、彼らからの信頼もあった。
それを、ジョルジュに話したら・・・
「だったら、大昔の僕の力仕事用のパワードスーツのデータをあげるよ。」
そう言って、一つの記録装置をアルナスは受け取った。
「邪魔です!
あなたの時代は終わりました!」
一機のマイクを手にした機体が、クリスタルの機体に通信を送る。
「いッ・・・!?
野ばら!
あなた・・・!」
妖精族の記者・野ばらが、クリスタルに怒鳴ったのだった。
「足を引っ張らないでください。」
カメラを抱えた機体の記者が、ドスの効いた声で牽制した。
二人の妖精族女性記者は、言い放った。
「「あなたは、前の戦いで記者の地位を墜としているんです!」」
クリスタルは、絶句した。
秋月煉さんのキャラを使わせていただきました!
ナキの取材を始めたという設定です!




