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第725話 勇者対イケメン大魔王9 ここからいなくなれ!

「う・・・

うおおおおおッ!」


艦橋の床を、巨大な切っ先がぶち抜いてくる。


そして、エラルが躱すこともできず、股間から切り裂かれていく・・・


「ぐはあああああああああああッ!」


しかも、「アレ」さえきれいに「斬って」いる始末だ。


「さ・・・

さすがは、六代勇者の一人・・・!

正確な仕事だ!」




エラルは、過去を回想していた・・・


最初の記憶は、猫の頃・・・


腹をすかして歩いていた時・・・


手を差し伸べた猫耳の魔女がいた。


「私と来る?」


彼女は、黒猫を肩に乗せ、多くの猫を従えていた。


やがて、彼は使い魔となり、彼女のため働いた。


彼女・・・


ノワールは、大きな図書館の館長だった。


周囲を開拓し、港を、街を創り・・・


図書館は城となり・・・



そんな回想に浸っていたとき、少女・・・


「勇者アルテ」の声が、エラルを現実に引き戻した。


「ここからいなくなれ!」




そうか・・・


この世界における私の末裔は、国の重鎮になっているのだな・・・



彼は、目を閉じた。


「フッ・・・

では、私は消えるとしよう・・・

この世界を統べるのは、猫邪神様か女王ミリアムか・・・

楽しみなことよ・・・」


「悪の大魔王」らしからぬ悟りを開いて、大魔王エラルは逝った・・・


今際の際とは、どういうモノでしょうか・・・

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