第695話　魔女の決意

「全艦・・・

一斉掃射！

その後、全員脱出し、ピースフルリケに移乗してください。」

聖なる魔女(エレノラ)は、クルー全員に驚愕の命令を出した。

「まさか・・・

聖なる魔女(エレノラ)様・・・

我らのことが・・・」

「水臭いにゃ！」

クルーたちは抗議するが・・・

「あんたら・・・

聖なる魔女(エレノラ)様の神波動《オーラ》で、何か感じないかにゃ？」

モニター向こうから、リケが言う。

「まさか、あんたまでもが「こういうこと」をしようとは、あちしも思わなかったにゃ・・・

けど・・・

そうしてまで、「悪の魔女(エレノラ)」を倒さねばならないにゃ？」

「はい。

部下ばかりか、貴女様にまでご心配をかけようとは。」

この二人の会話で、クルーたちは悟る・・・

「聖なる魔女(エレノラ)様・・・」

「過去の亡霊は、消えるのみです。

全時代の怨霊などこれ以降必要ありません。」

「でも、人間なんて「勝手な精神構造」にゃ・・・

確かに、過去の悪夢は消えるのみにゃ。

けど・・・

「幸せな夢」は、引き継いでいきたいものにゃ。」