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第686話 歌う女王
アルナス艦隊が凱旋し、大魔王たちが入港。
第二要塞・勇者の剣の造営が始まった。
「不祥・・・
キティルハルム女王ミリアム・・・
歌います・・・」
どこで聞きつけたか、中央ホールに人が集まっていた。
一曲目は・・・
「真っ暗森のうた」・・・
「これは・・・」
「哀愁をそそる歌ですな・・・」
評価はよかった。
前世では、「えッ!?暗いヤツ!」と言われたが。
二曲目は・・・
「ダイアモンド」・・・
「人間、既成の概念にとらわれないのがいいの。」
ユニィがうなづく。
人はなぜ愛を捨てるの
人はなぜ無理に愛するの
矛盾を秘めた心だから
なぜ相手を決めてかかるの
なぜ相手を知ろうとしないの
私はそれが哀しい
哀しみは海の中
とても暗くて
希望は見えてこない
それが真実
喜びは光の下
とても明るくて
強要することは
きっと愛じゃない
「「「わあああああああああああああああ!」」」
大歓声!
曲目・「哀しみは海の中」。
かつての戦いで歌った歌・・・
信じよう・・・
「その日」が来るのを!




