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第680話 もう一人の自分
「突入!」
艦隊全てに外の艦隊を任せて、アルナスの旗艦ライテス級強襲揚陸艦アルナスは、突入した。
「神波動閃熱砲・総合導師の咆哮発射!」
エルテスがいる・・・
理屈ではなく、そう感じる。
ゴオオオオオオオオオオオオオオンッ!
神波動閃熱砲が、隔壁を次々に破壊していく・・・
やがて・・・
祭壇のような空間に出る・・・
「・・・・・・
殺風景だな・・・」
アルナスは、一人艦を降り、散策する。
「こうして、まともに戦うのは、二度目の転生をしてから初めてだな。」
二度目の生においては・・・
そう。
胸が重い。
「まったく・・・
男も女も・・・
このデカい胸のどこがいい。」
重いし、肩が凝る。
幸い、現在の夫は前世の妻と同じ人物の転生体だった。
が・・・
「貧乳好きだったな・・・
くッ!
気の毒なことをした!」
ぎりっと歯噛みする。
しかし、腰に差した二本の刀に手をかける。
敵の神波動をひしひしと感じる。
そして・・・
「もう一人の自分」と向き合う。
白衣が翻る。
メガネをかけなおす。
「さあ、エルテス・・・!」
「さあ、アルナス・・・!」
「「始めようか!」」
二人は、同時に抜いた。




