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第669話 防衛戦
「集結の各国軍、緊急配備!
猫邪神軍艦隊です!」
私は、声を張り上げた。
「うーん・・・
きたね・・・」
ジョルジュが言う。
「そりゃ、くるの。」
ユニィが言った。
「だって、敵の城を落としてのんびりしているときは「攻め時」なの。」
その時だった。
「例の「新兵器」・・・
試してみたいのだが・・・」
そう言ったのは、ニニギ殿下だった。
彼のふさふさな尻尾が揺れている。
私は、少し考える・・・
そして・・・
「お願いします。
ただし・・・
少しでも危なくなったら、増援を出します。」
「ふッ・・・
邪馬台国には、新たな武士・・・
ミナモトノトオルがいる。
特に、雷撃の魔法を得意としており・・・
槌型の神波動剣と、魔装甲冑で操るのだ。」
「ま・・・
まさか・・・
「トオルハンマー」!?」
「いかにも!
フハハハハハ!
地球の北欧神話とやらの「雷神」の槌にかけているがな!」
笑うと、ニニギ殿下は征夷大将軍や三将軍を引き連れて、指令室から出ていく。
「勇猛果敢な、邪馬台国軍・・・
この数年で、どう様変わりしたかな?」
ジョルジュが、楽しそうな表情を浮かべた。




