第651話 最凶のフルーツ
「にゃーははは!
これは、新開発の固形ニトロをダイナマイトで覆い、なおかつ魔法爆薬でコーティングした「攻城用爆弾」にゃ!」
何気に怖い兵器だ。
「そして、これが・・・」
別の爆弾がある。
L‐Ⅲ・次元爆弾と、刻印されている。
帽子をかぶって、タバコをくわえたおっさんのロゴが、入っているのがミソ。
「次元爆弾にゃ!」
「ま・・・
まさか・・・」
マグネシュームの額から、汗が流れた。
「こっちには、「物質転送機」もあるにゃ〜」
リケの、やろうとせんことを、だんだんと理解してきたようだ。
リケは構える!
ラテルが、報告する!
「物質転送機・・・
準備完了ですにゃ!」
「戦場のみんな!
みんなのオナラをあちしに分けてくれにゃ!
ついでにゃ!
第六惑星にいる、善の大魔王・魔王共もにゃ!」
ついでにされた、彼らって・・・
とにかく、リケ・ミケランジェロ「最凶」の魔法だ・・・
こんなもの、爆弾と一緒に「投げ込まれた」日には・・・!
「狂った正義は、滅ぶにゃ!
腹を減らしてパン屋で、盗みを働いたガキを無残に殺していいのかにゃ?
おまいらのやってることは、そういうことにゃ。」
ニヤリと笑う。
「それって、「狂った正義」であって・・・
「悪」でもあるにゃ!
だったら、そのガキふん捕まえて、そのパン屋でコキ使いつつ学校に行かせるにゃ!
そっちが「正義」にゃ!」
リケの魔法力と神波動が高まっていく・・・
「にゃ・・・
リケ様の襟元・・・」
猫神将に変わり、鎧をまとっていくリケの襟元にある「三毛猫の紋章」に、天秤と剣の意匠が加わる・・・!
ラテルは、リケの「神」としての「成長」を見た。
しかし、やっていることは危なくてクサい・・・




