第646話 要塞攻略戦準備
「悪のパスキールパレスの前方に、巨大な要塞が建造されているようだ。」
国連事務総長クラディス・ライテスは、各国の王を集めて協議していた。
「キティルハルム天文台の高感度電子望遠鏡、並びに第六惑星からの映像を合成したモノです。」
私が操作した端末から、情報が送られ、スクリーンに映像が映し出される。
「こ・・・
これは・・・」
ある一人の将軍が唸る。
一つの惑星のような・・・
あえて言うなら、第六惑星をごつくしたような・・・
デ〇スターだなまるっきり・・・
「・・・
放っておくと、敵艦隊は増強されかねんな。」
黒竜公ブリューゲルが言った。
「そうだ。
このままいくと、第六惑星が標的にされる。」
アルナスが言う。
「っつ!
第六惑星が落ちれば、次はリシテアールだ!」
金竜王が、拳を握った。
「ならば・・・
準備を始めるよ。」
その声に、皆が顔を上げる。
発言したのは、ジョルジュだった。
「な・・・
何の準備ですか・・・
ジョルジュ様・・・!」
「キティルハルム、トラルティール、ラムンセンで奇襲攻撃にゃ。」
リケちゃんが言った。
「そう・・・
こちらから撃って出る!」
それまで、沈黙を保っていたイリアが発言した。




