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第641話 秘められた空白
「しかし・・・
どうして、新人類にまでなった人々が、「子」である始祖エルフに滅ぼされるほど酷い種になり果てたのか・・・」
アルナスは、ショックを隠し切れないでいた。
「それから・・・
竜神の「父親」である、「大地の竜神」に会見したり・・・
いろいろやっているようですが・・・
昆虫や原始類人猿に遺伝子情報操作を加えています。」
「・・・ありそうな話ね・・・」
それより後・・・
徐々に科学文明を減衰させていった彼らだが・・・
途中から、錬金術や魔法技術を融合させ、後のエルフ文明に匹敵する栄華を誇るが・・・
「何が起こったんだ?」
ジョルジュが言う・・・
やがて、改造を施された昆虫や猿が逃げ出し、自己繁殖・進化を始める・・・
それは、「妖精族」や「ハチ族」「ホモ・エレクトス」、「人間族」へと変わっていく・・・
「人間族」は、「北方種」と「南方種」へと枝分かれするが、やがて混血し一つになる・・・
「地球では、そういう説もあったわね・・・」
「ああ。」
「この後が重要ですね・・・
どうして、高霊族が始祖エルフを滅ぼそうとしたのか・・・」
ニコが言った。




