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第633話 超電子頭脳
「ううむ・・・」
パスキールパレス地下・・・
「ぷくくく・・・!」
報告書を読むなり、ジョルジュは爆笑した。
「苦労して作った傑作が、破壊された挙句、仇を討ったのがこのパンダさんとは。」
「うるさいにゃ!」
ぶすっとするファクトリア。
「ま・・・
建設ギルドマスターが、再建を始めたから交易路はなんとかなりそうだけど。」
私が言うと・・・
「うむ・・・
カンのいい電子頭脳が必要だな。」
アルナスが、言った。
「超電子頭脳ね。」
「ああ。」
ユアンが、興味深げに顔を覗き込んでくる。
「それ・・・
なんですか?」
さすが、技術屋だ。
聡い。
「うーん・・・
かつて、地球がまだ多数の国家だったころ、一国に一台の最強の電子頭脳だったわ。
全ての方程式を瞬時にはじき出し・・・
気象を高確率で予測したり・・・」
「しかし、気にいらんのが・・・」
私とアルナスは、顔を見合わせた。
「「スパコンという略称!!!」」
「SCとかいう略称はないのかと思っていたぞ・・・」
「私も・・・」
そのとき、ユアンが挙手した
「「スパコーン開発計画」としましょう。」




