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第630話 ハンダ職人の技
「しかし、君は神波動の衝撃波を撃っているだけだろ?」
「ホントにそう思います?」
ユアンは、ルイの言葉にニッと笑った。
『ヤバいにゃ・・・
こういう人を怒らせたら、コワいにゃ・・・』
ファクトリアは、わかっていた。
経験上で。
『!!!』
気づいた。
『言わんどこう・・・』
とはいえ、いつか自分で気づくものだ。
「あちッ!
こ・・・
これは・・・
は・・・
ハンダ!?」
ルイの皮膚に、熱々の「ハンダ」がこびりついている。
「はい。
私の武器はお忘れですか?」
「竹槍」だ。
「私は、パンダ。」
『えぐいにゃ・・・』
ミケランジェロ一族もエグいが、彼女も相当なものだ。
「ええい!」
ヤケになったルイが、神波動でユアンを攻撃するが・・・
破れた服の下に、鎖帷子が・・・
「私の開発した新素材です。」
「パンダリウムにゃ!」
新世代の魔装騎士の装甲材・・・
「技術者の鏡にゃ!」
「「鑑」です。
さすが、ミケランジェロ一族です。
「オヤジギャグ」の使い方を心得ておられる。」




