第615話 暴竜女王
「私は、太古の暴竜王の末裔です。
意味なき破壊を、主の名において「破壊」します!」
テラは、右手に四本の爪が生えたフィストガードを装備する。
「これなるは、リシテアール最硬の超合金ヒヒイロカネ製です。」
「「「!!!」」」
お子様三人組が、固まった。
「無理ないにゃ・・・
テラのバカ力と神波動で、あんなもんぶつけられた日には・・・」
自分で呼び出しておいて、リケはこんなことを言っている。
「!
ぐほッ!」
ツクヨミは、いきなりテラの攻撃を食らっていた。
「み・・・
見えなか・・・」
「容赦はしません。」
バキッ!
テラの尻尾が、ツクヨミを打ち据えた。
「大魔王とは、この程度ですか?
この宇宙を破壊しないでください。
迷惑です。」
無感情で言っている。
「・・・
我が使役竜とはいえ、コワいにゃ・・・」
笑顔で固まる、リケ。
「この・・・!」
ツクヨミは、神波動を全開にする。
尻尾が九本になり、威圧感が高まった。
「・・・・・・」
テラの神波動も、爆発する。
翼が生える・・・!
「リケ様は、教えてくださいました。
「鳥類」とは、「恐竜」が進化した姿だと・・・」
『ってか、陛下の受け売りだにゃ・・・』
口に出さないリケだった・・・




