第603話 葉狐の友人
「きゃーッ!
なんですのコレはあああああああッ!」
空から、ピンクのゴスロリ服の幼女が落下している。
「私に聞いても、わかりませんよおおおおおおおッ!」
一緒に落下していたシスター服の幼女が怒鳴る。
「あんりゃ・・・?」
王宮前広場で、クリスタルのウンコを磨いていた葉狐は、空を見た。
「・・・
あれは、ミユちゃんにミレイちゃんです・・・」
「・・・・・!?」
「およッ!?」
二人は、狐の耳と尻尾をもっていた。
何か、強い力で落下が停められ、浮遊しつつゆっくりと降下していく。
「こんな術・・・
使えるのは、お社様の一族しかいませんの・・・」
「ママも強力ですけど・・・
って・・・
この「ウンコ」を持ったオーバーオールの子って!」
「突然いなくなったと思ったら、こんなところにいたんですのね・・・」
「おーい!
ミユちゃんにミレイちゃん!」
葉狐は、声をかける・・・
「なんなんですのここは!
ゴールデン・エクスカリバー・メリケンサック・カードが使えないなんて!」
所持していた、カードが使用できないのだ。
商店街で、買い物をしようとした「ミユ」は、ブチ切れている。
「そうですねえ・・・
この街では、通貨が日本とは違うようですし・・・」
「「円」ではなく、「ノワール」って言ってましたわ!」
話す二人を尻目に、葉狐は、「カード」で支払いを済ませている。
「ミケランジェロ・ゴールド・カードです。
パパが、この世界で女王陛下から頼まれたお仕事で貯めたお金でお買い物できるです。」
「「・・・・・・」」
二人は、葉狐に殺意を感じた。
「この世界は、「リシテアール」っていうです。
王宮に案内するです。」




