第599話 竜族専用機、鳥人族専用機
「と、いう訳で私は、竜族や鳥人族の機体は、かなり特殊な機構になります。」
軍事関係者を招いたレセプション。
私は、獣人族や交雑種、竜族や鳥人族が「変身」するとき、特殊な神波動を全身から発していることに気づいた。
「なるほど・・・
その神波動を感知して変形機構を稼働させるのか。」
アルナスがタバコチョコをかじりながら言った。
「ふむ・・・
我ら竜族や鳥人族は、宇宙空間では「変身」できず不便になる。
それを、「竜型」や「鳥型」に変形することで補うのか。」
金竜王が、興味深げに私の説明を聞いている。
ホントにこの人・・・
私やユニィの結婚式で、「目を開けて寝ていた」人と同一人物か?
「では、我が国の「魔装甲冑」並びにそれ以外の国の機体は、キティルハルムの可変機の応用でいい訳だ。」
邪馬台国のニニギ殿下が言った。
「ただ、竜族専用機や鳥人族専用機は、個人ごとに神波動のパターンを入力する必要があるでしょうね。」
「そうか・・・
変身で発する神波動は、個人差がある。」
私の発言に、アルナスが理解を示した。
「その辺りは問題ない。
近年、竜族にも鳥人族にも優秀な科学導師が育っているからな。」
竜王のなかでも最年少の銀竜王が、答える。
これで国連軍の戦略も、充実してくるだろう。




