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第586話 大魔王キティルハルム5
ギイイン!
爪と悠久の守護杖がぶつかり合う!
「やりますね。
さすがは、王太子殿下ですか。」
「これでも鍛えてるの!」
その時だった・・・
「ちょ・・・
ナキさん!
なにやってるの!」
葉狐の声が響く。
「にゃーははは!」
ナキの身体が、「燃えて」いる。
「メタンを燃料にして燃えてるにゃ!」
どうやら、ナキ自身は「燃えて」おらず、炎だけが燃えているらしい。
「まさか、これは「オナラ玉」の応用!?
なんて「臭い」術を・・・」
アルムスがドン引きする。
「科学忍法「屁の鳥」にゃーっ!」
そのまま、キティルハルムにぶつかる!
「うおッ!」
空に飛び、引火した火を消す。
「く・・・
なんて臭い術を・・・」
「にゃーははは!
使えるものは、なんでも使うにゃ!
ご先祖様の一人は、火炎瓶と火炎魔法で大魔王を「焼いた」にゃ!」
突っ込まれて、逆にドヤ顔のナキ。
「その気になったら、メタンガスで力場を形成して物体を浮揚させてみせるにゃ!」
臭い反重力推進である。
「・・・ファクトリアさんがやりそうなの・・・」
ユニィが、肩を落とす。




