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第583話 大魔王キティルハルム2
「くッ!」
アルムスが、神波動剣で、キティルハルムの爪を受ける。
「だりゃあああッ!」
ユニィが、抜身の悠久の守護杖で斬りかかる。
「はあああああッ!」
しかし、キティルハルムの放った神波動で、跳ね飛ばされる!
しかし、ユニィとアルムスは、身体を空中で回転させ、着地。
床を蹴って更に斬りかかる。
「さすがに王太子に、補佐官ね・・・って・・・!」
突然、棘付き鉄球が襲ってきたのだ。
ぎりぎりでかわす、キティルハルム。
「誰!?」
「私は、食客の稲荷葉狐です。
お姫様に、助太刀するです!」
葉狐は、尻尾の一本を抱える。
「ひーふーみー・・・
二十八本・・・」
尻尾の毛を抜き、息を吹きかける!
「身外身の術!
いくです!
「別人」!」
毛は、二十八匹の狐となって、キティルハルムに襲い掛かった!




