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第563話 変わった獣人
「きゃーッ!」
「あちしのお財布がーッ!」
「俺の財布が!」
またもパルパスが、スリを働いていた。
そのとき、セーラー服に身を包んだナキが出ようとしたが・・・
「おやめなさい!
大魔王パルパス!」
そこに、獅子人の女性が立っていた。
なぜか、「たてがみのカツラ」をかぶり、マントをつけて。
「誰だ!」
「私は、「マント獅子」!」
ひゅう・・・
「寒いにゃ・・・」
「裁きの吹雪」のかくやだ。
「「マント獅子」だって・・・」
「私は・・・」
どかッ!
「正義の・・・」
バキッ!
「味方・・・」
ぐしゃッ!
「マント獅子!
って・・・」
もうナキは、パルパスを懲らしめ、被害者に財布を返却していた。
「あのへっぽこ大魔王・・・
また逃げたにゃ。」
ナキは、その場から歩き出す。
「さて・・・
アホは片付けたし、仕事するにゃ。」
何事もなかったかのように、ナキは歩き出した。
「変わった奴が現れるには、まだ時期が早いにゃ・・・」
あ・・・
あの~
「怪傑ライ〇ン丸」や「マントヒヒ」ってツッコミを期待していたのですが・・・




