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第560話 カラスの仮面
ナキの作業場・・・
彼女は、神棚の収まった「これノミ」に手を合わせる。
「いくにゃ!」
ナキは、ガラスの塊を切削し始める。
そして・・・
「できたにゃ・・・
「カラスの仮面・・・」
ナキは、天空都市エルハンドラの鳥人族の進化形態の一つ、「カラス天狗」の仮面を作ってみた。
「・・・・・マジでやったか・・・」
私は、作品を売り込みにきたナキを睨みつけた。
「もっとマシなモノ持ってきなさい・・・
私だって、いくらあなたが友人で助けてやるにしたって、相場より安値だって買わないわよ。」
「ミラにも言われたにゃ・・・」
しかし・・・
「妙に、凄い神波動を感じるんだけど・・・」
「頑張ったにゃ・・・」
しかし、ほとんど「呪い」だな・・・
「にゃははは・・・」
今度は、張り手の構えをとった「仏像」で、「ぶつ像」でも作りそうだなこいつ・・・
「神像や偉人像なんて、見事なものばっかり作るのに、こんなネタに走ったモノばっかり・・・」
「ムダなの・・・」
ユニィがナキを見る。
「コレが、ナキさんのアイデンティティなの。」




