第548話 どっかであった?
翌日・・・
執務室に私は、「王国軍旗艦ミリアリア」を攻撃形態にして飾る。
かっこいい・・・
これを時々眺めながら、執務のお仕事が終了。
その時だった。
「ミリアム様。
お客です。」
イリアが声をかけてきた。
応接間にいたのは、オーバーオールでナップザックを持った幼女。
一見、邪馬台国の稲荷族に見える狐少女だ。
「女王陛下には、お初にお目にかかります。
稲荷葉狐と申します。」
「へ?」
「この世界に偶然、「おっこち」ちゃいまして・・・」
ま・・・
まさか・・・
「雪尾君の娘!?」
「はい!
パパがお世話になりました!」
にぱっと笑う葉狐ちゃん。
「こっちにきて、ナキさんのお世話になりました!」
ナキのところに、下宿してたんかい!
「仕事のお手伝いをした見返りに、「クリスタルのウンコ」をいくつか作らせていただきました!」
「ぶッ!」
あの親あって、この子か・・・!
「あのとき・・・
パパが帰ってきたとき・・・
「ウンコ」を全部持って帰れなかったって、しょげてました・・・」
ああ・・・
あの「戦い」で使ってしまったんだっけ・・・
「稲荷町では、パパが子供の頃作った「ウンコフィギュア」・・・
初期ロットは、マニアの間で高値がついています。」
「な・・・なんと!」
「一個、十万ノワールくらいですか・・・」




