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第535話 ナキの仕事納め計画2
「燃えるにゃ!
高まるにゃ!
あちしの神波動よ!
奇跡を起こすにゃーッ!」
無意味に神波動を高めて、電動切削機をクリスタルに打ち付ける。
「にゃーははは!」
たちまちのうちに、クリスタルは削れていく。
同じ物を使っても、素人ではこうはいかない。
確かに、この電動切削機は、総合導師ライテスが発明したオリハルコン刃とアダマンタイト刃が交互に、対象物を削る優れもの。
しかし、やはり「道具」。
使う人間が「モノ」を言う。
やがて、形が現れる。
ここからナキは、慎重に細部を整える・・・
そして・・・
現れたのは、全長二メートルの・・・
マッチョな上半身、下半身が十本足のクラーケン・・・
「銘は、マッチョ・クラーケンマンにゃ!」
ナキは、にこにこの笑顔で尻尾を振った。
「次に取り掛かるにゃ!
お題は・・・
頭が狼の・・・
「マッチョ・ウルフマン」にゃ!」




