第521話 邪馬台国・軟体山発掘記2
「おお!
これって、ナンモナイトの新種なの!」
さっそく、ナンモナイト類をみつけて喜ぶユニィ。
これでも原生動植物をいくつか調査し、論文をまとめているのだ我が娘は。
「巨大チョウザメ!?
キャビアの化石!?
うーん・・・
生だったら食べたいにゃ。」
おい!
初代と同じコトを言うな、ナキ。
「ははは!
まさか、さっそくユニィ姫に新種を発見されるとは・・・
私の立場もないですな!」
発掘調査団の団長で、ニニギ殿下の補佐をしているミナカタが笑う。
「おーい!」
ニニギ殿下が、なにやら巨大な化石をみつけた。
「これは・・・
首長竜に見えますね・・・
しかし・・・
ナメクジ類です・・・」
前世で、創造図を見たことがあったが、化石とはいえ生で本物を見るとは・・・
「これは、新種であるな。」
「では、陛下が命名していただきたい。」
「えっ?
私・・・?」
うーん・・・
そうだ!
「サウラスラッグ!」
うん!
どうだろうか。
「海竜蛞蝓が・・・
迫力があるな・・・
こんなものが、海から現れたら度肝を抜かれるかもしれん。
どうだろうか、ミナカタ!」
「いいですね。
ただの巨大ナメクジではおもしろくありません。
海洋生物学において、新種を二つも発見されたミリアム陛下らしい命名です。」
余談だが・・・
大小合わせて、この手の生き物は多数見つかっているとか・・・
恐るべし・・・
軟体山・・・




