第517話 ワッフル
「ぐぎゃああああッ!」
キャラメルクラッチ・・・
はっきり言って、「キャ○ルクラッチ」である。
べきべき・・・
パルパスの骨がきしむ音が、響く。
「あなただけが、情報を探っているとは思わないことです。
こちらとて、ジョルジュさんにご教授願い、隠密部隊を完成させています。」
容赦ない。
「「猫」が隠密に向く・・・
あなたが、こうしてちょくちょく現れるということは、我々にも「素質」があるということですよね?
そればかりでない。
我々には、技術もある。」
「痛い痛い!」
しかし、ワッフルはやめない。
「いいですか?
あなたがたがやろうとしていることは、これを上回る苦痛を全宇宙の人類に味あわせるということです。
それを看過することはできません!」
「・・・
う・・・宇宙は・・・
滅ぶべきなんだ・・・
「愛」があるから、人も動物も苦しむ・・・
だから、神も人も・・・
すべて・・・」
ワッフルは、パルパスを投げ上げた。
「我、愛の神と法の神に願う!
その力もちて、邪悪を滅し去らんことを!
極大消滅波!」
「・・・!
こ・・・これは・・・!」
パルパスは、ワッフルの放った魔法に呑まれて消えた・・・
「逃げられたわ・・・
さすがね・・・」
ワッフルは、ミリアムへどう報告しようかと考えつつ、闘技場へ向かった。




