第510話 生物学
ユニィは、アルムスと「熊」を連れて近隣の森を探索していた。
「「熊」さん。
私たち以外で、恐い生き物っているの?」
ユニィが、悠久の守護杖ぶんまわす。
べきッ!
一撃で、潅木が折れるあたり、ユニィの腕力がどれだけあるかものがたっている。
「うーん・・・
「熊ん蜂」が恐いですねぇ・・・」
「熊」は、答える。
「なにせ、気づいたら仲間が倒れていて、頭に穴が開いていたなんてことが。」
「恐いな・・・」
アルムスが、身震いする。
そんな時だ。
アホーアホー・・・
と、カラスのような鳴き声の鳥が上空を飛んでいた。
「ムカつくの・・・」
ドウッ!
ユニィは、攻撃魔法をぶっぱなす。
炎の矢に貫かれて、鳥が落下してきた。
「「アホ鳥」なの・・・
カラスと違って、身の程をわきまえていない「低知能」の鳥なの。
カラスは、サル(エテのことではない)か、人間の子供くらい頭がいいから許せるの。」
「「・・・・・・」」
物騒なお姫様だ。
やがて、「熊ん蜂」の死骸を発見。
「虫のクセにマッチョなの・・・」
前足が、異様に発達している。
「なんか・・・
「スズメバチ」を群れで襲って食っていたのを見た覚えがあります。」
「エグい蜂なの・・・」
ユニィは、死骸のサンプルをケースに入れる。
「調査の協力ありがとうなの。」
ユニィは、「熊」にユニィシロップ改を渡す。
「あのー・・・」
遠慮がちに、「熊」が声をかける。
「この「鳥」・・・
どうします・・・?」
「追加報酬であげるの。」




