第504話 セーラー服!?
「マイカさん・・・
コレ・・・」
マイカ宅の彼女の作業部屋・・・・
ナキは、水兵服のような女性の服を見ていた。
「陛下や、アルナス閣下から聞いたデザインでつくってみたのよぉ・・・」
どう見てもセーラー服だ。
「昔の地球の日本では、女性の学生が着ていたらしいわ。」
キティルハルム王立学校の制服は、ローブであるが。
「似たような服を、ライル二世の王妃様が着ていたらしいにゃ・・・」
ライル二世は、キティルハルムの海洋技術を飛躍的に発展させた王で、航海王と呼ばれている。
海軍創設に関わり、「航宙王」の誕生を予言していたという。
その王妃は、学生時代から夫の理論に理解を示し、評議員のローブの下に水兵服の上着とミニスカートだったという。
「ねえ・・・
これで、コスプレやってみない?」
「にゃ!?」
嫌な予感がするナキ・・・
「地球じゃ、「セーラー服」っていうらしいけど。」
「あ・・・あちし・・・
中年女にゃ・・・」
「そのわりに、まだ若いわよ。」
マイカは、ナキをじっと見る。
まさに、「ヘビに睨まれたカエル」だ。
恐怖をごまかすために、「「バスコ・ダ・ガマ」の丸焼きをたべたいな・・」などと考えてみるが、無駄だった。
「「敵の大魔王」と戦う、「セーラー服美中年女戦士」なんていいんじゃない?」
「にゃーッ!
やっぱりー!?」
ナキは、震え上がった・・・




