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第490話 労働者大隊
「そこ!
スパナの使い方、なってないにゃ!
あ!?
班長・・・いや、小隊長!
それは、指導じゃないにゃ!
虐待にゃ!」
バルカン工業社長ファナ・バルカン・ミケランジェロは、自らに与えられた部隊・「労働者大隊」の指導にあたっていた。
軍の肩書きは、「工兵隊」である。
工兵隊の起源は、意外と古い。
地球の古代ローマ帝国・・・
その兵士たちは、訓練で道路工事や建設作業を行っていたという・・・
リシテアールでも、二つの工兵隊が機能している。
ファナは、一枚の手紙を取り出した。
元気でやってるかにゃ?
こっちはフヌケが残ったにゃ・・・
そっちに元気なのと新人が行ったにゃ。
鍛えて、敵討ちが終わったら一緒に帰ってくるにゃ。
カナより
「母ちゃん・・・
後継者が育っているし、陛下もそろそろ決戦が近いっていってるにゃ・・・
必ず帰るにゃ・・・
あちしには、帰るところがあるにゃ・・・
こんなうれしいことはないにゃ・・・」
くしゃり・・・
ファナは、母からの手紙を握り締めた。
そして、工兵隊新型機KRK-002Wキャットワークを見る。
「あのクソ野郎・・・
待ってるにゃ!」
ファナは、決意を新たにした。




