第470話 魔女・キティルハルムにて
「あちし寝るにゃ・・・
お尻触っちゃだめにゃ・・・
ついでに○○○に指突っ込んじゃだめにゃ・・・」
少女は、サイドカーの助手席で、眠りに就く・・・
「やるか!?」
連れの少年が、突っ込む。
新作のアニメ映画の「夜寝姫」だ。
「にゃーははは!
この突っ込みがいいにゃ!」
生きのいいタコを酢に押し込み、アリアがテレビを観て笑う。
からんからん・・・
「いらっしゃいま・・・・・・せ!?」
対応したアリアの表情が、硬直した。
私は、「その人」を見た。
彼女は、蛸ライスを食べていた。
「・・・・・・」
彼女は、手を止め、私を見た。
「リシテアール国連軍宇宙艦隊第二艦隊指令エレノラです。」
「・・・キティルハルム王国女王ミリアリア・キティルハルムです・・・」
って・・・
「え・・・エレノラ!?」
「ええ。
ファルスから聞きましたよ・・・
「娘」が建国した国が、名だたる王国に成長していることも・・・
残った大魔王が、皆と仲良くやっていることも・・・」
そして、眼光が鋭くなる。
「「もう一人の私」と「娘」が、悪さをしていることもね・・・」
「大魔王エレノラと・・・
猫邪神ノワールのことですか・・・」
アリアは、そんな私と「エレノラ」を見比べて、おろおろしていた・・・




