第448話 ルミナリア・ソード
一進一退の戦いを続ける、アルナスとエルテス。
「埒があかん・・・」
アルナスは、印を結ぶ。
「この術は本来、「ルミナリア」・・・
すなわちアルテの術なんだがな・・・」
ブ・・・ン・・・
アルナスの刀の刀身から、長く太い光の刃が形成される。
「夜景斬刀!」
アルナスは、そのままエルテスに斬りかかる!
「ぐ・・・ッ・・・!」
剣で受けるエルテスだが、その剣をそのまま両断する!
「ぐああああッ!」
ズバッ!
そのまま、エルテスの胴を両断する。
「く・・・フッ・・・」
だが、アルナスは片膝をつく。
「消耗が激しいな・・・」
「ま・・・まさかこんな・・・」
「ふはは・・・
これが、「ライテス」と「その末裔にして勇者ルミナリアの血をひく者」との違いだ。
あなたには、この術の制御は不可能!」
「しかし、完璧ではあるまい・・・!」
「完璧ではないさ。
だが・・・
今の私の魔法力で充分・・・
充分にあなたを粉々にできる。」
そのときだった。
「退きますよ。」
「えっ?」
突然のエレノラの声に、驚くエルテス。
「だって、しょうがないでしょう。
パルパスはこのザマです・・・」
リケは、「ザマ」と油性ペンでパルパスの顔に落書きしている・・・
「あなたは、大ダメージを負ってしまった・・・」
「ちッ・・・」
次の瞬間、三人は姿を消す。
「これは、「顔見せ」か・・・」
アルナスはつぶやいた。




