第438話 古代種VS古代種
「く・・・
さすがに、勇者二人じゃ、荷が重いにゃ・・・」
ミケランジェロは、ぎりりと歯を食い縛る。
ファートラントと、ダニエルの剣筋を「古代種」ならではの動きでかわす。
そんな時だった!
天から、一筋の光の柱がそそり立った。
「闇の勇者よ!
地の勇者よ!
あなたがたは、「紙」を信じますかにゃ?」
「「信じねぇよ!!!」」
二人の声がハモる。
「にゃーははは!
合格にゃ!
あなたたち二人の手を煩わす必要はないにゃ!
この・・・」
光の中から、剣を手にしたリケが現れる。
「直々に成敗or退散させてやるにゃ!」
「お約束のボケかますんじゃないにゃ!」
「ふッ・・・
お家芸だにゃ。」
リケは、翼の羽根をいじって言う。
「にゃーッ!」
ミケランジェロが、爪で引っかきにかかる。
「車道黴菌愚大我亜苦労!」
リケが、爪で相殺する。
「なんだにゃ、この技!」
「当て字にゃ。」
リケは、剣を構える。
そのまま斬りかかる!
ギンッ!
剣と爪がぶつかる。
「これがホントの・・・」
「「キャットファイトにゃ!」」
しゅるッ!
リケの尻尾が、ミケランジェロの腕に巻きつく。
「にゃッ?」
「だりゃあああッ!」
リケの無数の鉄拳が、ミケランジェロを襲う!
しかし、ミケランジェロは紙一重で避けている・・・
ってか・・・
背骨や腹筋をたくみに使って、軟体動物のように避けている。
「き・・・キモいにゃ・・・
陸上で、クラーケンが踊ってるみたいにゃ・・・」
「にゃーははは!
名づけて「クラーケンダンス」にゃ!」
「バカ言うんじゃないにゃ!
陛下の「ノワールロンド」のほうがキレイにゃ!」
リケは、激昂した。




